妊娠出産というイベントはおめでたいお祝い事です!
しかし実際には望んでいない妊娠も数多く、その証拠に平成25年度の年間妊娠中絶件数は186,253件、1日500件ほどです。
中には妊娠したことをだれにも相談できずに1人で抱えて中絶した人、妊娠したことを彼氏に伝えたら逃げられて中絶代を自分で工面した人など、望まない妊娠は女性を不幸にさせます。
中絶したということは女性の心に残る一生の傷となり、彼女にショック、不幸を与えることになります。
こうならないためにも彼氏がきちんと避妊の正しい知識を理解し、実行することが大切なんです!
こんな偉そうなことを言っている私ですが過去に「彼女が妊娠したかも…」ととても焦ったことがあります。
その時に妊娠の知識も避妊の知識もあまり無かったことに気づいて「なんで俺はこんなのも知らなかったんだ…」と大変後悔しました。
それから妊娠と避妊について調べ、今では徹底して行っています。
彼女に妊娠や避妊のことを聞かれても結構細かく説明できるようになったので彼女も安心してくれています。
彼女を不幸にさせないためにも彼氏が知っておくべき妊娠、避妊のことについて説明します!
妊娠の仕組み
避妊を知る前に妊娠の仕組みを知る必要があります。
どうやって妊娠するかを理解することで正しい避妊が行えるのです。
出典https://hininno-susume.jp/ja/home/pregnancy/knowhow/
まず卵子が排卵して卵管を通って子宮に向かいます。
その時に精子とタイミングよく出会うと「受精」して「受精卵」となります。
受精卵が発育しながら子宮に向かっていき、子宮の内膜に「着床」すると妊娠が成立します。
この着床が無いと内膜がはがれて排出する「生理」が起きるのです。
つまり生理が起きる時は着床していないので妊娠していないことがわかります。
昔学校で習ったことをなんとなく思い出せましたか?
排卵は大抵生理14日±2日前ほどから始まり5日間行われます。
受精から着床までが大体1週間なので、大体生理1週間前くらいに妊娠するのです。
排卵が終わった生理までの期間と生理中は妊娠しないので「安全日」と言われ、
逆に排卵前と排卵期間中は妊娠するので「危険日」と言われています。
もちろん個人差がありますが生理後19日くらいまでが危険日と言われているので、生理期間以外での安全日はほぼないことがわかります。
妊娠したか調べる方法
個人差はあるものの妊娠したら体調に変化が出てきます。
しかし妊娠の超初期は大きな体調変化がないのでこれだけでは確実にわかることはありません。
妊娠したら出る体調変化
・生理が止まる
・体温が高くて微熱になる。
・つわりの症状がでる
・乳房が張る、乳首がちくちく痛む
・食べ物の好みが変わる
・全身がだるくなる
・いつもより眠い
・頭痛、下痢、腹痛が起きる
などなど…
「確実に妊娠したかどうかを調べたい!」
という人は妊娠検査薬を使いましょう!
こんな感じのスティック状のものです。
妊娠検査薬は女性の尿をかけると結果が出て妊娠したかどうがわかるものです。
生理予定日の1週間前から使用することができるので、お互いに妊娠したか不安だ…という場合は使ってみるのもありです。
大体生理用品の近くに販売されています。
私も1回使ったことがありますが判定がでるまでにめっちゃ緊張します…
その代わりに陰性であることがわかったので不安が無くなって安心できました。
様々な妊娠の確立と精子
妊娠する確率は決して高くなく、健康的な若い男女(妊娠しやすい20代)でなおかつ排卵期間中に合わせて、男性が2~3日禁欲して中に全部出しても20~25%ほどと言われています。
万全の状態でも5回に1回くらいしか妊娠しないんです。
そして妊娠するのにとても大きく影響するのが精子です。
妊娠の仕組みで紹介した通り精子が卵子と出会って受精しないと妊娠しません。
射精した時に精子は2~4億個ほど放出されますが、受精できる卵管膨大部までたどり着くのはたった60~200個ほどで、さらにその中で卵子の厚い壁を通り抜けた1匹だけが受精できるようになっています。
2~4億匹放出されても60~200匹しか生き残れない程精子は繊細で弱いんです。
逆にこの精子の性質をきちんと知っておくと避妊に役立てることができます。
・精子は空気に触れると死ぬ
正しくは乾燥することで死ぬのですが、外に出た精子は生き残れずに死んでいるので、例えそのまま中に入っても妊娠する確率はほぼありません。
・1回の射精で1.5ml以上出ないと妊娠しにくい
精子がどれだけ生き残りにくいかを説明しましたが、生き残るためには多くの精子が必要でWHOでは1.5mlが必要と言われています。
これは結構な量で個人差はありますが同じ日に2回射精したら2回目には1.5mlは無い確率が高いでしょう。
そのため性行為をしようと思っている日に1回以上射精しておくと妊娠の確立を落とせます。
・2~3日我慢しないと鮮度が落ちて妊娠しにくい
妊娠するためには精子の鮮度も大切で、元気な精子が多ければ多いほど妊娠しやすくなります。
1番鮮度がいい状態が男性が2~3日禁欲した時なんです。
そのため性行為をしようと思っている日に1回以上射精しておくと鮮度が落ちて妊娠の確立を減らせます。
・カウパー液(我慢汁)でも妊娠する可能性あり
男性が気持ちよくなると射精前にカウパー液(我慢汁)が出ると思いますが、あれでも妊娠する可能性があります。
基本的には精子が無いのですが、精子が含まれている場合もあるのです。
性行為の時に外出しをした人の30%が妊娠したという話もあります。
男性が考えているより結構な量が出てしまっているのでしょう。
コンドームの正しい使い方
一般的な避妊ではコンドームを使うと思います。
しかしコンドームを使って避妊した場合での妊娠確立は15%という結果が出ています。
ここまで高い確率が出ている理由は正しくつけていない人も含まれているためです。
正しくつけている人も含まれている中で15%なので正しくつけていないとさらに高くなることがわかります。
コンドームをきちんと正しくつけることは避妊を成功させる上でとても重要なのです!
・コンドームを最初からつける
必ず性行為前にコンドームをつけましょう!
最初は生でして、途中からつけるという人や最後に外出しをすれば大丈夫と思っている人がいますがとても危険です!
途中からつけた場合や外出しだとカウパー液で妊娠する可能性があるからです
先ほども言った通りカウパー液で妊娠する確率は30%もあります。
男性が思っているよりも多くのカウパー液が出ている可能性があるので避妊をしたいならば必ず性行為前にコンドームをつけましょう。
・勃起したら装着し、精液だめの空気を抜いて奥まではめる
コンドームは必ず勃起した状態でつけましょう。
やわらかい状態だときちんとはめられておらず、外れてしまう可能性があるからです。
そして忘れがちですが先端にある精液だめの空気を抜きましょう。
突起の空気を抜かないと射精した時に膨張して破裂する可能性があるのです。
そしてきちんと奥まではめましょう!
奥まではめないと途中で抜けたり、漏れたりする危険があります。
・性行為後に破けていないか確認
とても大事なのが性行為後にコンドームが破れてないかチェックすることです。
コンドームは耐久性が高くなるように作られていますが時々初期不良で破けやすいがあったり、知らない間に傷ついている場合があります。
そのため、性行為後に破けていないかチェックすることが大事なのです。
もし仮に破けていたら中の精子を殺す必要がありますので産婦人科でピルを処方してもらいましょう。
この時72時間以内にピルを飲まないと手遅れになるのでできる限り早くピルを飲むようにしてください!
・しぼむ前に外す
性行為後にいつまでも女性の中に入れていたら次第に勃起からしぼんで精子が漏れる危険性があります!
余韻に浸りたい気持ちはわかりますが射精したらすぐに中から出しましょう!
コンドームを正しく使用していれば妊娠する要因が「コンドームの初期不良」だけになります。
そうなると妊娠確立は1%やそれを下回るレベルになると考えられます。
それも性行為後にきちんとチェックして、万が一の時はピルを使えば妊娠する可能性はかなり低くなります。
ピルによる避妊
コンドーム以外にもピルを使って避妊する方法があります。
ピルは精子を殺す薬なので100%避妊できるといわれており、産婦人科などで処方されます。
そのためコンドームよりも確実なのですが、薬なので副作用があるのです。
代表的な副作用は以下のようなものがあります。
・胸が張りや痛み
・吐き気や嘔吐
・頭痛
・むくみ
・体重の増加
・不正出血
確実に避妊できるものの、副作用もあって女性に負担をかけけます。
女性が乗り気ならいいですが、そうでない場合はコンドームを正しく使って避妊しましょう。
彼氏が避妊をサポートする必要がある
彼女も彼氏も妊娠や避妊に対してそこまで知識を持っていないものです。
学校で教えられた妊娠の仕組みも意外に忘れてしまっています。
しかし避妊に関して調べておらず、ただ知らなかっただけで望まない妊娠になったら「ちゃんと調べておけばよかった」と後悔します。
そうならならないためにも彼氏が正しく避妊の知識を持って性行為をすることが大切です。
何より彼女から妊娠や避妊のことを聞かれたときにきちんと調べていて説明できたら彼女も安心してくれます。
彼女を不幸にしない性行為をするためには彼氏がきちんと避妊や妊娠の知識を知っておくことが大切なのです。
まとめ
・妊娠は着床したら成立する。
・妊娠は生理1週間前に起きる
・妊娠検査薬を使うと確実に妊娠の有無を調べられる
・精子は空気に触れると死ぬ
・1回の射精で1.5ml以上出ないと妊娠しにくい
・2~3日我慢しないと鮮度が落ちて妊娠しにくい
・カウパー液(我慢汁)でも妊娠する可能性あり
・通常の性行為で妊娠する確率は20~25%
・コンドームを使っての妊娠確立は正しく使っていない人も含めて15%
コンドームを使うときは
・コンドームを最初からつける
・勃起したら装着し、精液だめの空気を抜いて奥まではめる
・性行為後に破けていないか確認
・しぼむ前に外す
・ピルは副作用があり、無理に使わせない
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