過去にネトゲ依存症で1日18時間プレイをしていた私の症状と依存から抜け出した3つの方法

体験記

こんにちはなおです!

最近はネットゲームの幅が非常に広いですよね。
昔はパソコンだけでしたが、最近だとスマホゲームの勢いが凄まじいです。

もう家庭用ゲーム機は任天堂とソニーしか出していないですし、
ゲーム業界は儲かるネトゲにシフトしている感じですね。

そんなネトゲは私にとって恐怖の存在です。
なぜなら私は中学2年生から3年生までの約2年間ネトゲ依存症だったからです。

当時は2008年~2009年ということでゲーム業界ではWii、DS、PSPが全盛期の時代でした。
そんな時に出会ってしまったのが「レッドストーン」というネトゲです。

元々ゲームは大好きで小学生の時はFFとファイアーエムブレムなどのRPGにはまって何十周もする人間でした。
そんな人間がネトゲを始めてはまらないわけがありません。

中学と部活(卓球部)には欠かさず行っていていましたが、
帰宅後は午前2時までゲームをして休日は3時間の部活の後で12時間のゲームをする。
さらにお盆休みなど1日中休みの時は朝6時に起きて朝の1時までずっとゲームをする生活をしていました。

そんな生活を2年間続けて、総プレイ時間は推定で7300時間、日数にして304日分です。
良く問題視される課金は5万円ほどと少なめでしたが、大量の時間を消費してしまいました。

私がなぜネトゲに依存するようになったのか、そしてどのようにして依存から抜け出したのかを紹介したいと思います。

[スポンサーリンク]


ネトゲ依存症になるのは現実が嫌だから

ネトゲ依存症になるのは「現実世界ではうまくいかないけどバーチャル世界だとうまくいくから」です。
現実世界で嫌なこと、面倒なことがあってやりがいを感じなくてもバーチャル世界では強いキャラクターを作れば周りから認められるので非常に面白く感じるんです。

何よりも頑張れば頑張るほどレベルが上がって強くなって活躍できるようになるので、まさに努力が報われる世界なのです。

そんな現実世界の私は中学で一部の人から嫌がらせを受け、成績は頑張っても伸びず、部活でめんどくさくて行きたくないという状況でした。
さらに当時の私はこれといった趣味が無く、アニメを見たり、ゲームをしたり…と言った形でしたね。
特にゲームは日常のストレスを発散するのに非常に有効で、よくRPG系のゲームだったり、スマブラなどをプレイしていました。

そんなある日どんな経緯かは忘れましたが、ある日オンラインゲームの「レッドストーン」というゲームを発見したんです。
実際にプレイしてみると、当時の据え置きゲームでは無かったプレーヤーとのメッセージのやり取りがあるだけでなく、ゲーム性としても非常にレベルが高く、どんどんとはまっていきました。

特に負けず嫌いだった私は誰よりも強いキャラクターを作ってやろうと躍起になってどんどんとレベル上げにはまっていったのです。

時間をたくさん費やすことでどんどんとレベルが上がるキャラクター、そしてその世界で活躍をしていく…
これを繰り返していくと現実世界なんてどうでもよくなっていきました。

映画館で映画の世界に引き込まれて現実じゃない感じがしたことってありませんか?
ネトゲをしている時はそれが延々と続いている感じです。

非現実的な感覚に陥ってそこで頑張れば頑張るほど認められる、成長して強くなる、活躍できる、そんな世界に魅力を感じてはまっていくのです。

 

ネトゲは終わりが無い

ネトゲにはまる理由としてもう1つ挙げられるのが終わりが無いことです。

普通の据え置きゲームなどは物語になっていて必ず最終的なクリアがあります。
しかしネトゲには終わりがありません。
何かイベントをクリアしたらまた難易度の高いイベントができて…を繰り返すのです。

ネトゲに出会う前は終わりがある据え置きゲームを好んで行っていましたが、
どんなにはまっても数周、数十周したら飽きます。
まぁそりゃそうですよね、同じ事を延々と繰り返すだけですし、最初から始めたらまた1からになりますから。

その点終わりが無いネトゲは恐ろしいんです。

 

何よりネトゲが楽しかった

バーチャル世界では頑張れば活躍できて成長する感覚がハマると言いましたが、
何よりゲーム性が楽しかったんです。

他の人達とパーティを組んで狩りをしてレベルを上げて、ギルドという組織に入って他のギルドと対戦をして、イベントを他の人と一緒に取り組んで…

現実世界では限られた中学という交流しかなく、しかもそこでうまくいっているわけではない、しかしネトゲの世界では見ず知らずの人と交流ができて、なおかつ協力をして1つのことを成し遂げるという現実世界ではできない経験が積めました。

他の人と組むことで孤独感が無くなり、誰かと一緒に1つの事を達成するという感覚がたまらなかったんです。

現実世界でも誰かと一緒に企画を成功させたり、一緒に何か1つのことを成し遂げることって最高にやりがいを感じますよね。
それと同じです。

ネトゲで活躍するためにはレベルを上げて、自分が強くなる必要がある。
そのためには時間をかけて頑張るしかないと意気込んでどんどんとプレイ時間が長くなる…って感じですね

それで最終的には学校、部活などが終わったらすぐに帰宅して空いている時間は全てネトゲに費やすようになりました。
寝る時間も食事の時間も抑えてゲームだけに没頭したのです。
そんなことをしているともちろん様々な影響が出てきました…

[スポンサーリンク]


ネトゲ依存症になった代償

そんなこんなで最大1日18時間プレイしていた私ですがですが当然現実世界では影響が出てきます。

寝る時間を犠牲にしながら行うので睡眠不足になります。
その状態で学校に行くと当然授業では爆睡です。
そのせいで成績は落ち続け、どんどんと勉強がわからなくなってきます。

さらに反抗期だったのも関係しているかもしれませんが、些細な事でイライラするようになったり、不機嫌になったり、怒りっぽくなったりなどの感情の変化もありました。

そして何よりも無駄な時間を過ごしたことです。
ネトゲから得たものは何もありません。

ネトゲ依存症になってプレイした時間は推定で4700時間、日数にして304日分です。
仮にこれを全て勉強に費やしていたらどうなっていたでしょうか?
おそらく成績はトップだったと思います。

ネトゲで得られるものは何もないのです。

そんなある日、自分がネトゲ依存症であると感じ、悩み始めました。
そのため学校の二者面談では、ネトゲにハマっていて抜け出せないと打ち明けたりもしていました。

自分でもこれは問題だ、なんとかしないといけないと思っていたんです。
しかし家に帰るとパソコンをつけてまたネドゲを始めます。
依存症なのでやめたいと思ってもやめられないんです、おそらくどの依存症でも同じことだと思います。

ではそんな私がどうやってネトゲ依存症から抜け出したのでしょうか。

 

高熱からネトゲに対して冷めた

2年ほどが経つと私のキャラクターは何万人といるユーザーの中でも5本の指に入るほどのレベルの高さになっていました。
特に私が使っていた戦士族の中では2番目に高く、他のユーザーからの一目置かれる存在です。

そんなある日高熱を出したんです。
体温は39℃とか40℃とかそのくらいだったと思うのですが、
そんな状態では当然ゲームをする気も起きません。

体を起こすことも辛い、動かすのも辛い状態が2日間続きました。
なんとか治ったのでいつものようにネトゲを起動すると…
「あれっやる気起きない…」
実際にプレイしても全く楽しさを感じず、むしろ面倒くさいとも思いました。

つまり完全にネトゲに冷めていたんです。

私がネトゲに冷めたのには3つの理由があります。

初めに毎日プレイしていたのでいつしか「毎日プレイする」ことが重要と感じていたことです。
その記録が途切れたことで気持ちが冷めたんです。
同じ例だと毎日ランニングするぞ!と意気込んで行っていたものの1日だけ空白ができたことで、やる気が失せたみたいな感じですね。

2つ目に「以前からネトゲ依存を問題視していた」ことです。
述べたように私が自分がネトゲ依存症であることを自覚していて、なおかつ問題視していました。
高熱前はネトゲが最大の精神安定剤というまさに異常な状態でしたが、
高熱で無理矢理プレイできない期間ができたことで思考や体が冷静になり普通になったのだと思います。
冷静になったことで「ネトゲで頑張っても意味が無い、努力しても何も現実ではうまくいかない」ということに気づいたのです。

3つ目に「現実世界でも活動していた」ことです。
ネトゲ依存症の人は現実世界で何か問題背景があります。
それで現実に目を背けてバーチャル世界にのめりこむわけですが、
私は現実世界でもきちんと活動していました。
きちんと授業には休まず出ていたし、部活にも欠かさず参加していたし、友人もいました。
そのため、ネトゲをやめても現実世界でやっていける環境がそろっていたんです。
なので高熱で冷静になったことで「ネトゲで頑張っても意味ないし、現実を頑張ろう」と思ったのです。

[スポンサーリンク]


ネトゲ依存から抜けるにはどうするべきか

ネトゲ依存から抜けるには
「自発的に依存から抜ける考えを持つ」
「プレイできないようにする」
「現実世界でも活動する」
ということが必要です。

これらが全て揃えば私のようにネトゲ依存から抜けられる可能性が高まります。

 

自発的に依存から抜ける考えを持つ

やはり自分から「依存から抜けたい」と思うことがスタートです。
他者から無理矢理やられても反抗するだけなので全くの逆効果です。

自発的に依存から抜けたいと思うためには「今の状況がどれだけまずいか把握する」ことです。
人間はどんなことでも危機感を覚えると前向きに行動を始めるのです。

私の場合は中学での成績が落ちていたことに危機感を感じていました。
当時の私は「高校受験がやばいとレベルが低い高校に行って今より環境が酷くなるかもしれない…それは嫌だ…」と思っていました。

そのため、ネトゲをやめて勉強した方が良いと強く思ったのです。

自発的にネトゲ依存から抜ける考えをもつためには「現実を冷静に直視すること」です。
今の自分はどのような状況か、そしてこのままネトゲ依存の生活を続けていたら自分がどうなるのかというのを冷静に考えることが必要です。

そこで危機感をもって行動すれば未来は変わります。
行動しなかったら最悪な未来しか待っていないのです。

 

プレイできないようにする

自発的に依存から抜けたいと思ったら次は「プレイできないようにする」ことです。
やはり自発的に依存から抜け出したいと思ってもプレイできる環境ですと意味がありません。

プレイできないようにするには無理矢理ネット回線を切ってプレイできないようにする、データを消す、数日外に出かけてパソコンが使えないようにする、スマホを使えないようにするなどですね

良くある間違いが本人が依存から抜けたいという思いを持つ前に他者が無理矢理プレイできないようにすることです。
これをすると本人は反抗するだけで全く意味がありません。
冷静になった時に本人が改心する可能性はありますが、失敗すると一生の溝ができたり、暴力をふるってきたり、暴れたりとリスクが高すぎてまさにギャンブルです。

あくまで本人の依存から抜けたいという思いを優先にした方が得策です。

 

現実世界でも活動する

ネトゲ依存症の人は現実世界で何かしらの問題背景があります。
それが現実が嫌でネトゲに依存してしまうわけですが、
それによって現実世界で全く活動していないと依存から抜けることはできません。

なぜならネトゲをやめると孤立してしまうからです。
現実世界で活動していないということは社会的に孤立、人間関係的にも孤立している状態です。
そのため、唯一孤立していないネトゲをやめてしまうと完全に孤立してしまうのです。

もちろん現実世界で孤立していなければネトゲをやめても完全に孤立することはありません。
そのためにも仕事をする、友人を作る、コミュニティに参加する、学校に通う、カウンセリングを受ける、ボランティアに参加するなど現実世界で活動する必要があるのです。

 

 

ネトゲ依存症から抜け出して9年が経った今

私は中学生の時に陥ったネトゲ依存症から抜け出して9年が経ちます。
今思い出してもあの時高熱の風邪をひいて本当に良かったと思います。

ネトゲ依存症から抜け出してからは、まず地元の私立高校に合格をしました。
正直中学でろくに勉強をしていなかったので苦労しましたが…

高校に入ってからは勉強に対して一心に取り組み、ほぼ毎回300人中5位以内の成績をとれるようになりました。
さらに野球観戦という生涯の趣味と出会い、それによって関係が広がり、苦手だったコミュニケーションにも慣れるようになりました。

その後指定校推薦で理系大学に進学し、そこで3人も彼女ができました。
3人目の彼女とは結婚を前提にお付き合いを始めて2年が経ちます。

就活で苦労しながらもなんとか内定をゲット
入社後は色々あって結局1年で辞めてしまいましたが、
現在は無事転職活動も成功し、彼女と共に楽しい生活を送っています。

9年前は現実に背を背けてバーチャル世界だけを生きがいにしていましたが、現在は真逆です。
9年前の自分に「将来こんな感じだよ」と今の自分を見せたら驚いて目が点になるでしょう。

確かに苦労することもありますし、辛いこともたくさんありますが、たくさん失敗をして反省をして総合的に楽しい毎日を送っているんです。

もし中学の時にネトゲの依存から抜け出せなかったら…
もし不登校になってまでネトゲをしていたら…
もしネトゲの依存から抜け出したいと思っていなかったら…

この「もし」が現実になっていたらきっと今の生活は無かったでしょうし、彼女とも野球観戦とも出会えず、勉強もしておらず酷い人生を送っていたかもしれません。

現在、楽しい毎日を過ごしているのはネトゲ依存から抜け出すために行動したからです。
あの時ネトゲ依存であることを問題視して、運よく高熱を出して、きちんと現実で活動していたから今の自分があります。

ネトゲはいつでも麻薬になります。
もちろんゲームに対しての捉え方次第ですが、
私のように麻薬となって依存することだって十分あり得るんです。

ネトゲ依存症にならないためにも一番はネトゲに手を出さない、
現実世界で嫌なことがあってもバーチャル世界に逃げないことです。

ネトゲ依存症の人は「自発的に依存から抜ける考えを持つ」「プレイできないようにする」「現実世界で活動する」ということを意識して行動していきましょう!

依存から抜け出せれば楽しい毎日が待っています!

 

[スポンサーリンク]


コメント

  1. 淡路勇介 より:

    はじめまして。
    サンマーク出版編集部の淡路と申します。
    現在、依存をテーマにしたコミックエッセイの企画(『うつヌケ』の依存バージョンのようなイメージです)を進めており、
    依存症を経験されて抜け出した方の取材をしております。
    『過去にネトゲ依存症で1日18時間プレイをしていた私の症状と依存から抜け出した3つの方法』をとても面白く読ませていただきました。
    よろしければもっと詳しくお話を聞かせていただけないでしょうか。
    何卒よろしくお願いいたします。
    淡路

  2. […] […]

タイトルとURLをコピーしました