結局鉄筋コンクリートのマンションは防音性が高い!!実際に住んでみて聞こえた音、メリット、デメリット徹底紹介!!

体験記

こんにちはなおです!!

物件探しって大変ですよね。
私はマンション自体に住んだことが無かったのでどのような物件を選べばいいか悩みました。

初めにマンションの構造で分類する方が多いと思いますが、住んだことが無いと実際どうなのかってよくわかりませんよね。

私は木造一軒家に長らく住んでいましたが、結婚を機に鉄筋コンクリートマンションに引っ越しました。

防音を期待して引っ越したわけですが、期待していた程度の防音性があった一方、ファミリータイプだったことから意外にうるさいと感じることもありました。

鉄筋コンクリート系のマンションに引っ越す人は防音を気にしている人も多いかと思いますので、今回は実際どんな音が聞こえるのか、またメリットデメリットなども合わせて紹介します。

マンションの構造

マンションといっても非常に様々な構造があります。
木造だとか鉄骨だとか色々ありますが、それぞれがどの程度防音してくれる構造なのかがよくわかりませんよね

建築学会の論文によると各構造のマンションにおける遮音性は以下になります。
遮音等級というのは低ければ低いほど防音性が高くなります。

遮音等級 建物構造 聞こえる音
L-40 SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート) かなり遮音されていて多くの音は聞こえない
L-50 RC造(鉄筋コンクリート) 走り回る音や大声は聞こえる
L-60 S造(重量鉄骨) 少しの生活音に加えて振動などは聞こえる
L-65 S造(軽量鉄骨) 音量は下がるもののほぼ生活音が聞こえるレベル
L-75 木造 生活音がほぼ聞こえるレべル

最も防音性が高いのはSRC造で次にRC造となり、その後S造、木造となります。

上に行けば行くほど構造がしっかりしているのでその分家賃も高くなり、SRC造となると数も少ない上にしっかりしているので家賃相場よりもかなり高くなります。
木造の2倍になることも…

ただし防音を考えるのであれば新しければ新しいほど劣化が少なかったり、技術の進歩で防音性が高いので、仮にSRC造でも古すぎる場合は防音性がさほど期待できません。

理想は築浅SRC造ですが、家賃が高いのである程度の家賃でおさえたい人におすすめなのはRC造になります。

そもそも当たり前のようにRC造とSRC造と言っていますが、それぞれの違いがよくわからない人もいると思うので紹介します。

RC造(鉄筋コンクリート)

RC造というのはコンクリートを鉄筋補強した骨組みの構造になります。
支柱がコンクリート構造なだけでなく、部屋と部屋の壁や床もコンクリートになっています。

コンクリートを使用しているので防音性が高く、床への振動も抑えるので全体的に防音してくれます。

SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)

SRC造というのはコンクリートを鉄筋補強に加えて鉄筋の中に鉄骨を入れた構造です。

RC造よりも鉄骨が内蔵されるのでさらに強度が増して、防音性も高くなります。
賃貸関係だと頑丈なので高層階マンションに使われています。

ただし手間がかかるのでどうしても家賃は高くなります。
また近年はRC造の技術が進歩しているのでSRC造は減少傾向です。

家賃の違い

防音性能が最も高いのがSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)、次にRC造(鉄筋コンクリート)であると紹介しました。
防音性が高いマンションに住みたいといっても気になるのは家賃です。

構造によって家賃がどの程度変化するのか、川崎市の地区20年以内、2K以上のマンションで検索をかけた上位10物件の平均をとりました。

構造 家賃
SRC造 18.0万円
RC造 13.2万円
S造 10.3万円
木造 8.6万円

最も高いのはSRC造でなんと18万円で木造の2倍以上の家賃になります。
RC造は13万円程度とSRC造と比べたらまだ手が出るレベルかなぁ…と思います!!

そもそもSRC造は物件が少ないのでかなり限られてしまうので、防音性を考えるのであれば最有力候補はRC造でしょう。

ではそんなRC造の防音性についてファミリータイプのRC造マンションに住んでいる筆者が他の家から聞こえる音を紹介します。

私のマンション概要

実際にRC造マンションのレビューをする前に私が住んでいるマンションの概要を紹介します。

築23年の6階建てRC造マンションの4階にある3LDK間部屋に住んでいます。

構造 RC
階数 地上6階建ての4階
築年数 築23年
間取り 3LDK

上下左の家はファミリーで小さい子どもがいる家庭、右は夫婦のみの家庭です。
上下左右の部屋に加えて斜めの部屋とも接しているので赤とオレンジで塗った部屋から騒音を受ける可能性がある、最も騒音を受けやすい部屋と言えます。

また3LDKのファミリー向け住宅なので子どもがまだ小さいファミリー世帯も多く住んでいます。

また部屋はざっくり以下のように3LDKで玄関側とバルコニー側に部屋があります。

周囲は閑静な住宅街となっており、外からの騒音はあまりない場所です。
さてこのように筆者が住んでいるRC造マンションで聞こえる騒音をまとめていきます。

RC造で聞こえる騒音

聞こえる騒音がどの程度の音なのか5段階で評価します。
値が大きいほどうるさいです。

騒音レベル1 静かな部屋だと微かに聞こえる
騒音レベル2 生活音がある中で微かに聞こえる
騒音レベル3 生活音がある中ではっきりと聞こえる
騒音レベル4 イヤホンをして音楽を流していてもはっきりと聞こえる
騒音レベル5 あまりにもうるさくて耐えられない程度の音

上の部屋からの音

RC造で最もうるさいのは上階からの音です。
最も多くの音が聞こえます!!

騒音レベル 内容
1 電子ピアノ、重低音の音楽
1 クローゼット、ドアを強く開け閉めする音
1 子どもの泣き声、はしゃいでいる音
2 電動ドライバーなどの作業の音
3 トイレの流す音(トイレの中だけ)
3 少し重そうな物を落とした音
4 子どもが走る音、強めに歩く音
4 飛び跳ねる音(座っていると振動も感じる)

RC造はコンクリートなので振動もある程度軽減すると先ほど紹介しました。
しかしさすがにび跳ねられると体感するほどの振動を感じます…

また走られたり、強めに歩かれるとさすがにうるさいです。
リビングでうるさくされる分にはまだ我慢できますが、寝室の上階でうるさくされるとしんどいですね。
たまに早朝や深夜で飛び跳ねてるのかドンドンとうるさい時があるのでその時だけしんどく感じます。

一方子どもの泣き声や洗濯機の音などはほとんど聞こえません!!
泣き声に関しては本当に静かな時に物凄く大声で泣いている時だけかすかに聞こえる程度、洗濯機は振動対策もされていることもあり、全く聞こえません。

よって上階から聞こえてくる騒音で懸念すべきものは子どもが飛び跳ねる音、走る音などが中心になります。
ファミリー世帯の人は床に吸音タイルを敷くなどして対策をするといいでしょう。

隣の部屋からの音

左右の部屋から聞こえる音です。

騒音レベル 内容
1 子どもの泣き声、はしゃいでいる笑い声
1 大声で話している声
1 くしゃみ
4 壁を叩く音

上階からの音は色々聞こえる音がありましたが、左右からの音はわずかに4つしかありません。

最もうるさいのは壁を叩く音で、壁ドンみたいなものではなく、子どもがふざけて叩いているようでたまに聞こえて驚きます。

子ども泣き声、大声、くしゃみが若干聞こえる程度でそこまで気になりません。

このように左右の部屋の音はRC造でさほど気になりませんでした。

下の部屋からの音

下の部屋からは音が全く聞こえません!!

相当うるさい時に下が物凄くうるさかったら若干聞こえるかもしれませんが、今まで下の階から音は聞こえたことないですね。

やはり床もコンクリートなのでかなり防音されていると考えられます。

上下左右からの音

上、左右からの音以外だと上下左右から玄関の開け閉めをする音が聞こえます。

騒音レベル 内容
1~2 玄関の開け閉めの音

マンションの扉が重いのでどうしても開け閉めする時に「どっかの家玄関開けたな」というのがわかるくらいに聞こえます。

RC造の防音評価

上、下、左右、上下左右から聞こえる音を集計すると以下のようになります。

部屋位置 レベル5 レベル4 レベル3 レベル2 レベル1 合計
0 2 2 1 3 8
左右 0 1 0 0 3 4
0 0 0 0 0 0
上下左右 0 0 0 1 0 1

最も騒音があるのは上階からで、左右の部屋が若干、下の階は全く聞こえないという結果でした。

総合的に考えても上、左右という最も騒音がする部屋聞こえてくる音は限られていて、少なくとも大声であったり子どもの泣き声ですらかすかに聞こえるレベルです。

唯一しんどいと感じるのは寝室上階から聞こえる飛び跳ねるような音ですね。
これは振動も若干するので厄介です。

このように上階の音が最もうるさいのでRC造で最上階の部屋を借りればだいぶ騒音を抑えることができます!!

私は木造からRC造に引っ越しましたが、木造の時は生活音が丸聞こえで、話している声、物音などがほぼ全て聞こえていました。
それと比べたらRC造は非常に防音性が高いと感じます。

ここまでRC造の防音性について紹介しました。
RC造にすると防音性以外にもメリットがありますし、反対にデメリットもあります。
最後にRC造のメリット、デメリットについて触れたいと思います。

メリット

RC造はコンクリート構造によって防音性以外にもメリットが存在します!!
このメリットはSRC造でも同様にあります。

冬は暖かい

RC造はコンクリート構造なので気密性が高く、暖かいです!!

神奈川の冬は寒い時でも大体最低気温0℃、最高気温8℃程度ですが部屋温度は低くても16℃、高いと21℃程度でした。

さすがにこれくらいの気温でも上下1~2枚だと寒いので、ボアパーカー、ネックウォーマー、手袋、ダウンズボンなどをつけましたが、これくらいで全然寒くなくなるので、最も寒い2月でも暖房を数回使う程度で済みました。

木造一軒家の時は朝起きると6℃、ストーブつけて部屋音を20℃にしても2時間後には15℃といったレベルだったので鉄筋コンクリートマンションの気密性には驚きましたね。
お陰様で暖房代の使用頻度はあり得ない程減りました。

耐久性高い

また鉄筋コンクリートを使用しているので耐火性や耐震性は高めです!!

火事や大地震を経験したことは無いので実感したことはありませんが、
材料が丈夫なコンクリートですから耐久性が強いのは当たり前ですよね。

マンションという構造自体がしっかりとしていますからまさに鬼に金棒と言えるでしょう。

台風など暴風の時は以前の木造一軒家2階にいる時は若干揺れていいましたが、RC造マンションでは暴風の日でも揺れるようなことはありません。

冷気をキープする

気密性が高いので夏のエアコンを使用した時は冷気を逃しにくく、低い温度設定でも十分涼しくなります。

私は大体27度設定でエアコンをつけていますが、エアコンは弱い運転モードで部屋温度をキープしてくれます。
15時間程度連続で動かしても60円で済むほどで、電気代の節約にもつながっています。

デメリット

逆にコンクリート構造だからこそのデメリットも存在します。
このデメリットはSRC造でも同様にあります。

湿気がたまりやすい

RC造は気密性が高い関係で湿度も保ってしまいます!!
そのため梅雨は部屋の中が湿度が80%をうろちょろするほどと高湿度環境になります。

そのため狭いRC造マンションの部屋はとんでもなく結露しやすく、毎朝窓に水が溜まるので注意しましょう。
妻が独り暮らしをしていた時のRC造ワンルームマンションは朝起きると結露しまくりで窓際がびっしょびしょでした。

しかし今の部屋は3LDKとそれなりの広さがあるためか結露には悩まされていません。
広ければ結露には悩まなくても済む可能性がありますが、狭いと結露が大変です。

あまりにも湿度が高すぎる時は除湿を行いましょう。

無線が飛びにくい

鉄筋コンクリートは壁の密度が高い関係で、木造と比較すると無線は飛びにくいです。

私の家ではリビングに光回線を引いている関係でリビングにルーターを置いていますが、
そこから廊下を挟んで15m~20m程度離れた玄関側の部屋で仕事をしているとたまに速度が極端に遅くなって切断されることがあります。

リモートワーク時の会社VPNに接続すると大体8Mbps程度ですが、
それから会社の回線が混雑したり、家の無線環境が一時的に悪くなると500Kbpsまで低下することが数回ありました。
(VPN接続前は20Mbps)

といっても対策法はあります!!
それは部屋に中継器を設置して、無線強度を増幅させるようにして安定させることです。
その中継器から有線LAN接続をしていますが通常では40Mbps、会社のVPNに接続しても15Mbpsと以前の2倍の速度にまで改善させることに成功しました。

おそらく普段使いではそこまで気にならない程度の問題ですが、もしもリモートワークなどで回線に負荷をかける場合は私のように中継器を設置すれば問題ないと思います。

総合的にRC造マンションはおすすめ

ここまで私の経験をRC造の防音性、メリット、デメリットを述べました。
色々とごちゃごちゃ書きましたが、総合的に考えると絶対にRC造マンションはかなりおすすめです!!

集合住宅に住むにあたってやはり防音性は絶対的重要な要素です。
先ほど聞こえる音についてまとめましたが、子どもの大声ですら微かに聞こえる程度、部屋からの音は外に漏れにくいという防音性が何よりも素晴らしい!!

騒音というのは本当に厄介で騒音を引き金に事件が起きることもあります。
また隣人の騒音によって自分自身の精神状態が追い込められることだってあります。

余裕のある人はSRC造をおすすめしますが、物件数も限られている上に家賃も高いので、RC造がいいでしょう。
最近はRCの技術レベルも上がっていて防音性も上がってきています。

そのためSRC造で古い物件を選ぶなら新しめのRC造マンションを選んだ方が防音性が高い可能性があります。
個人的には築浅のRC造を優先的に探して、次に少し古めのRC造、次点で古めのSRC造かなと思います。

以上RC造の防音性とメリットデメリットの紹介でした。

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